
アール・スウェットシャツ(Earl Sweatshirt)の隔離、Free Earlキャンペーン、フランク・オーシャン(Frank Ocean)、ファレル(Pharrell)との交流についてなどを語っています。
そういえばさっき出てきたRustyのことで、誰かが君に質問してたよね。たしかFormspringか何かだったと思うけど、「俺が悪だと思う母親を見ろ、俺に恨みを持ってるってラインはEarlの母親のことかい?」って。
そうだね、136%Earlの母親のことを言ってるよ。
なぜなら、彼女は俺がEarlに悪い影響を与えてるって何故か思いこんでるんだ。
でもEarlは今、結構良い感じでやってるよ。俺は別に、それが俺のおかげだって言うつもりもないけれど、でも彼女は何故か俺を嫌うんだ。俺は何度も文字通り"普通の会話"をして、「なんで俺のことが嫌いなの?タイラーが何か悪いことしたのかい?」って訊こうとしたけれど、彼女はただ俺のことを憎んでるんだ。もう全く意味が分からない。

それはEarlが連れて行かれる前のこと?
そうだね、Earlが連れて行かれたあたりから、俺はなぜか嫌われはじめた。
何が原因かは分からないんだ。俺はドラッグもやってないし、アルコールすら飲んだこと無いから、それが原因ではないし。タバコも吸わないしね。
だからそのことで俺を責めるのは筋違いだよ。あなたの子どもは学校ではっちゃけてるだけだ。
というか、15歳の学生がはっちゃけない訳が無いだろ。俺だって中学の頃ははっちゃけてた。大学に行ってるやつらだってはっちゃけてる。話にならないよ。
そういう歳だもんね。
だから何で俺が嫌われてるのか分からない。それで、あの曲では、そのことに触れたかったんだ。
言われっぱなしで、俺は何も言ってなかったから。
あの曲にはEarlもいるから、それが更にクールだよね。
そうだね。彼女(Earlの母親)は20倍ぶざまな思いをしてるよ。だって、自分の子ども(Earl)のバースは聴いてるに違いないし、俺はEarlの直前だったから、あのラインも聴いてるはずだ(笑)。
ところで、Earlが去ってからの、あの"FREE EARL"のやつはどういう風にスタートしたの?
スウェットシャツを作ったり。だって君は彼がどこにいるか知ってたんでしょ。
君は寂しくなって、彼が戻ってくるように宣伝したってこと?
なんていうか、Earlは俺の友達だよ。だから、"FREE EARLキャンペーンをやって美味しい思いをしよう"みたいなプロモーションとかですらないね。
面白いのは、あいつ自身がFREE EARLを生みだしたんだ。
あいつは外出できなくて、俺らがFacebookを使ってるときにFREE EARL的なことを始めたんだ。永遠に連れて行かれちゃって、それで俺らは自然に"FREE EARL"って言い始めた。友達だったから。
どうやって説明すれば分かるかな。
フッドにいるホーミーのニガが刺されたり撃たれたりしたときの、「R.I.P. RAY RAY」みたいなのは、プロモーションのためにやってる訳じゃないでしょ。友達が死んだんだぜ。
(観客:R.I.P. John John!)
R.I.P. John John、それだよ!彼らは友達だからやってるだけでしょ。
君はComplex(ヒップホップ雑誌)が情報をバラしたのはむかついた?
うん、Complexは糞だよ。Complexも従業員も消えてしまえば良い。Complexにいるのはゴミ野郎ばっかりだ。あいつらが作ってるのは、Complexはただの死んだコンテンツだ
あいつらは、"あなたの好きなラッパーが来ているブランドのリスト"とか作ってるんだぜ。
"Nick Cannonが舐めたチンコのトップ20"とか。意味不明でしょ(笑)。
Earlが帰って来たときは不思議だった?
友達が帰ってきて、日常に戻っていく中で。相互作用とか。
最初に俺とTacoがThebeを見たとき、あ、ところで俺らはEarlのことをThebeって呼んでるんだ。
今あいつをEarlって呼んでるのは、お前らがいるからね。
それで、最初にTravisが、あ、ところでTravisっていうのはTacoね。
俺はあいつのことをTacoって呼ばない。今Tacoって呼んでるのは、みんなが誰の話してるのか分かるようにだからね。
で、最初に俺とTravisがThebeが戻ってきたのを見たとき、俺達はClancyの家にいたんだ。
あいつが入ってきて、俺らはマジで、3歳の女の子みたいに跳ね回って抱き合ったんだ。それで、ふと我に返って、あいつが去っていったときと全く同じセーターを着てるのに気付いてちょっとヒイたね(笑)。
臭かった?(笑)
臭くは無かったけどね。ただ埃っぽかった。
で、2分後には前みたいにYoutubeのおもしろ動画を見てた。
もう一回あいつに会えたってだけで、素晴らしかったね。あいつ背も伸びてたし。俺も伸びてたけど。二年間くらいだろ、だからもう最高だった。
そんで、あいつらから見て、俺らは多分変な感じだったと思う。
だって、あいつが監禁されてる帰ってきたら、友達は有名で金持ちになってて、セキュリティが居なきゃ映画館にすら行けなくなってた訳だから(笑)。「なんだこれ」って感じだっただろうけど、でも今は何もかもが完璧だ。俺がそうなるように焚きつけたんだ。一周して元に戻ったんだから、まぁ運命だったんだろうね。
なるほどね。
僕が"Respect"で君をインタビューしたとき、キミはフランクオーシャンとの関係性について喋ってくれたよね。彼は君がまだ持ってない物を持って立って話。彼は歳も上だったし、君が電話したら、長電話になって。

そうだよ、フランクは俺よりも年上で、良い車、良い家を持ってて、あの人はイケてる生活を手に入れてた。
俺はいつも、おいおい、イケてるじゃんって思ってたんだ。
それで、あの人はいつも、「大丈夫だよ。君もすぐに手に入るよ。心配しなくて大丈夫だから」って。
そのことをいつも心配しなくても大丈夫ってことを俺に言い聞かせてくれた。
あの人はいつでも一番ポジティブな人なんだ。頭の中は100%ポジティブ、ありえないよね。
いつも俺の背中を支えてくれた。俺とTacoのね。
俺らは貧乏だったから。「お腹が空いたからマクドナルドに行こう」って話をしてたら、「マクドナルド?何言ってるんだ。」って言って、ちゃんとしたレストランに連れて行ってくれたり。あることすら知らなかったようなレストランにね。
デフジャムのお金があったんだよね。
そうだよ。それで、有名人にもたくさん合わせてもらった。行ったことが無いスタジオに連れていってもらって、俺はシドの家で宅録してたから大きなスタジオに行ったことは無かったんだけど、あの人(フランクオーシャン)はいつも俺らに色んな世界を見せてくれたから、すごく感謝してるんだ。
次は君の有名な友達について話そうよ。
自分の憧れてた人には会うべきじゃないって言う人もいるじゃん、意外と普通で失望するからって。
でも君の場合はそうじゃないっぽいよね、ファレルとか、エリカ・バドゥとか。アルバムにも参加してもらってたし。影響を受けたアーティストに会って、心が通い合うことについて話してよ。
ファレルに会えたのはヤバかった。
俺は11歳のときから、有り得ないほど、もう執り憑かれたみたいにファンだったから。
いつもテレビで見てて、手に入る雑誌は全部買ってた。リリックも全部知ってる。

彼はケリーに電話してきて、
ケリークランシー?
そう。「ケリー調子はどう?」って言って。
で、「MaybellineのCMを撮ってるんだ」って言ってて。俺はMaybelline?どういうことだ?って感じだったけど。
それで、入っていって、そしたら、本物のファレルがいたんだ。
一目で分かった。俺は彼のファンだったから。現実世界で彼を見られたのは一番ヤバい経験だったね。で、彼が握手を求めてきて、俺は「やべぇ、これは雑誌でもテレビでも無いぜ。触れるじゃねーか」って。
俺らはそのままそこで喋ってて。彼は俺の曲が好きだって言ったくれたりしたんだ。俺はもう「あなたもクールだよ」とか言ってられる感じじゃなくて、熱くなっちゃって、彼の全曲を順番に、俺の好きな曲から、微妙だった曲まであれこれ感想を言ってたんだ。そしたら彼は感謝してくれたんだ。本当に彼のことを尊敬してる人からの感想だったから。
で、俺らは友達になって、信じるか分からないけど、少し前にも電話したんだ。『Wolf』が出る前にね。
これも信じるか分からないけど、もし俺はラップしてなかったら、歌を歌いたかったんだ。でも、俺の声は歌いたい音程に対して低すぎるから。だからファレルやフランクにそのやりたいパートをやってもらわなきゃいけないんだけど、自分で思いついたメロディーを他の人に歌ってもらうのが嫌になってたんだ。
それで、彼は「何で自分でやらないの?」って言って、「俺の声は低すぎるから」って言ったら、
「おい、Barry Whiteを聴いたことが無いってのかい?」って言われて、
「えっ、いや、えっ、まぁ」
「Isaac Hayesは?」
「うーん、でも」
「ごちゃごちゃ言ってないで、そこら辺のアーティストを聴けば分かるよ」って。
だからTreehomeでは俺がCocoの後ろで歌ってるんだ。
俺は小さなことでも彼から凄くアドバイスを貰ってるんだ。
IFHYにはどうやって参加してもらったの?
IFHYは既に完成してて、3分くらいの曲だったんだ。
ところで、俺はブリッジの大ファンで、俺の聴く曲は全部ブリッジがあるんだけど、俺はIFHYを聴いてて、良いんだけどまだ作りこめるなって思ってたんだ。
だから、俺は文字通りソファに座ってて、ママがリビングに居て。俺はノートパソコンとキーボードでコードを引いたりして制作を進めてたんだけど、そしたら「これはヤバい」って感じのメロディが出来て、これはどこかに入れなきゃいけないなって。
それで、IFHYのセッションを開いて、キーを入れて見たんだ。
で、そこではオルガンの音を使ってたから、それで入れ直して、他のシンセ音やドラムも入れていって、これは超ヤバいなって思ってたんだ。大好きだった。
そしたら、メロディが突如、頭の中に沸いてきて、コード進行の中にメロディとリリックがだんだん浮かんできて、でも俺は歌えないから、誰なら良いかなって考えたら、ファレルならめちゃくちゃカッコよくなるなって思ったんだ。
だからビートを書き出して、ガレージバンドに突っ込んで、メロディを忘れないように適当に仮歌を入れたんだ。
それで、夜遅くにファレルに電話して、「今ロサンゼルスにいるよね?」って訊いたら、「うん、しょうもない用事で来てるよ」って言ったんだ。
調度この頃に、「タイラーの新作はイケてる」ってファレルが言いふらしてたんだけど、俺はそのことについては怒ってるんだ。俺はみんなにワックだって思われたかったから(笑)。
それで、「あなたが俺のアルバムを好きなことは分かってるよ。でも、そのアルバムの音に大きな影響を与えたあなたにも参加してもらわないとダメなんだ。」って言ったら、
「参加しても良いけど、そっちに行くとしたらホントに夜遅くなるよ?」って言ってきたから、「大丈夫大丈夫」って。でスタジオに入ってたら、彼が電話してやってきたんだ。
で、「何してほしいの?」って感じで訊かれて、それで、ここからがめちゃくちゃな話になってくるんだけど、
彼は天使の歌声を持ってたから、ホモじゃないよ?(笑)
(観客:笑い)
ちょっと待って、もう一回今の言って(笑)。
ファレルは天使の歌声を持ってる、ホモじゃないよ(笑)。
で、めちゃくちゃなんだけど、俺は歌えないのに何をしたいか分かってる訳でしょ。で、彼が何をしてほしいのって言うから、俺は歌って聴かせなきゃいけなかった(笑)。
ファレルに向かって歌ったんだ(笑)。
俺は超大物の彼に、どういう風に歌ってほしいかを歌って聴かせなきゃいけなくて(笑)。
で、超ぶざまだったけど、歌って聴かせたんだ。そしたら、ブースに入ってサクッと歌ってくれて、
あれは俺の人生の中で一番最高の瞬間だった。俺のビートの上で、俺の書いたリリックを、俺の考えたメロディで歌ってくれたんだ。
俺はその瞬間をチンコに毛が生える前の11歳のころから待ち望んでた。
生えてたでしょ?(笑)。
いや、11歳では生えてなかったんだよ。
(タイラーズボンとパンツを脱ごうとする)
いやいや、いいよ、やめてやめて(笑)。
まぁいいや、それで、俺はやっとあこがれの人と仕事ができた。
50歳とかになったら見せようと思ってるんだけど、俺はビデオで「今ファレルと録ってるんだぜ!」みたいな動画を撮ってたんだ(笑)。
はっはっは、後ろではファレルが歌ってるんだ(笑)。
俺はもうバグッてた。
で、彼がレコーディング終わって出てきて、「これで大丈夫?」って言うから、俺は真剣なプロデューサーモードに戻って、「いや、もっとふんふんふん♪って感じだ」って(笑)。
「ふんふんふん♪って感じ?」
「違うよ、ふんふんふん♪って感じ」みたいな。
ファレルにボーカルの指示した人なんてそんなにいないはずだぜ(笑)。
(観客:笑い)
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