2013年7月31日水曜日

ラップを乗せるためのインストの手に入れ方5つ。

ラッパーになるには宅録機材を買って、自分のラップを録音すればいいのですが(参考:僕がラップを始めるときに知っておきたかった5つのこと)、ラップを乗せるためにはインストが必要ですよね。


知ってる人には常識かもしれないですが、知らない方の中にはホントにどうすれば良いか分からないって方もいると思うので、僕が普段インストを手に入れている方法を書いてみます。




1.ニコラップのトラック提供


宅録でラップを始める場合に、ニコラップがとっつきやすい一番の理由がこれだと思います。ニコニコ動画でトラック提供タグで検索すると、多くのトラックメイカーの方がインストをアップロードしてくださっています。ニコラップにあげる場合には、基本的に勝手に使って問題ないと理解して多分大丈夫です。



どこにも明記されてはいないと思うのですが、暗黙のルールのようなものがあるので、一応書いておくと、
・トラック提供のトラックは基本的にニコラップにあげる曲に使う。
・ニコラップにあげる際に、使用したトラックへのリンクを説明文に貼る。

実際は、ニコラップをやっていない人でも、クラブイベント等のライブで使用されているのを良く見かけます。トラックメイカーの方にも様々な方がいらっしゃるので、人によっては寛容だったり、結構厳しかったりします。

探す際には、定期的に新着をチェックしたり、再生数やマイリス順で検索をかけて人気のものを探したり、特定のトラックメイカーの方があげた作品を漁ったりします。

mosquiさん、NEATさん、TDK BEATZさん、DAREIさん、PASTIMEさんあたりのビートをディグれば、使いたいものが見つかると思います。他にもたくさんの方がいらっしゃいます。

(長所)
・オリジナルのトラックがたくさんある
・基本的に無料
・良くも悪くも日本人向けの音が多い

(短所)
・量が膨大で、質も様々なので、探すのに時間がかかる


2.Hipstrumentals


洋楽ヒップホップの主要な曲のインストが無料で落とせます。主に洋楽ヒップホップをビートジャックする際に使用するサイトです。




右列中段に検索ボックスがありますので、



欲しい曲を検索して、あればゲットできます。



DOWNLOAD LINKというところをクリックして、


変な遷移ページに飛びますが、落ち着いて右上の「SKIP THIS AD」をクリックします。


ようやく辿り着きました。
リンク先を保存すればインストが手に入ります。


トラップでも何でもバリバリ乗れるぜって人には天国のようなサイトだと思います。

(長所)
・有名な曲のインストが手に入れ放題
・無料

(短所)
・意外とメジャーな曲が無かったりもする
・アメリカのミックステープみたいにトラップばっか(?)


3.Bandcamp


iTunesと比べて、圧倒的に安い手数料で、しかも仲介業者を通さずに簡単に音源を販売できるので、DTMの方々を中心に人気のあるウェブサイトです。投げ銭式のものや、無料のものもあります。

売り物レベルなので当然ですが、オリジナルのインストとしては最高級の音源が揃っています。一方で、これまた当然ですが、ラップを乗せることを前提としていないため、DTMとして完成しているものが多く、8小節ずつ展開していくインストが多かったりと、ラップを乗せるには使いづらかったりする面もあります。チルウェイブ系やポストダブ系が充実しているのが嬉しいです。

本当はダメだけれどこっそり使ったり、連絡取ってみたりします。

(長所)
・クオリティが物凄く高い

(短所)
・探すのが大変
・展開がラップを想定していないものが多い


4.トラックメイカーの方から直接ゲットする


トラックメイカーの方が知り合いにいる場合は、直接頼むことで、柔軟に修正してくれたり、場合によっては曲作りにアドバイスまで貰えたりと、凄く有意義です。


(長所)
・柔軟に対応してもらえる
・prod. by ○○とか一丁前に書ける

(短所)
・思いついたときに、すぐにバッとは作れない


5.iTunesで買う


最近の日本語ラップには、インストを付けたものが多いので、それを買って使っている人はたくさんいますよね。KREVAのSPACEのインストなど、インストがまとまった盤として出ているケースもあります。



リリースしている原曲のラッパーに聴いてもらえたりするのが大きな利点だと思います。

ただ、基本的には原曲でお腹いっぱい、聴き飽きているのと、どう足掻いても"オリジナル"、"自分の曲"にはなりません。

(長所)
・流通レベルのクオリティの高いインストが、安価で手に入る

(短所)
・曲構成やフックまで決まっててつまらない
・原曲でお腹いっぱい(?)
・ディスられたりしないでもない


ということで、インストを手に入れる方法を5つ書いてみました。

好きなインストを手に入れて、楽しいヒップホップライフをエンジョイしてください。